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2008年度 Vol.1 (2008年7月現在) 禁無断転載
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大豆需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ大豆相場-オムニコ-
 
大豆需給のポイント Market analysis from supply and demand
 2006年より高値を追い続けているシカゴ大豆期近は、2008年7月にはついに1600セントを超える史上最高値をつけました。シカゴ相場は天候相場期真っ盛りとなっていますが、今後の展開はどうなるのでしょうか。今、着目すべき点を紹介していきます。
 
生産増もタイトな需給状況は変わらず
 米農務省が7月11日に発表した月間需給報告によると、08−09年度の米国大豆の生産高は30億ブッシェル。歴史的なコーンの作付面積の増加で、大豆の作付面積が大幅に削られた07−08年度よりは増加しました。しかし期末在庫は4.7%と、適正水準といわれる10〜15%に比べて依然として低い水準となっています。
 需要は前年度と比べほぼ横ばいとなる29億9600万ブッシェルと予測されています。大豆の目的別用途としては、バイオディーゼルの原料となる圧砕向け需要が最も多くなっており、昨今の原油高やバイオ燃料ブームを反映しています。
 また、今年度は米中西部の悪天候で作付けの開始が遅れたため、今後の生育が懸念されています。もし、現時点での予測より生産量が下がることになれば、今後一層の需給逼迫が懸念されます。
 
供給不安定なアルゼンチン産地
 南米ブラジルとアルゼンチンは、2国の合計輸出量が米国を上回るなど、大豆の一大供給地です。
 今年に入り、アルゼンチンでは大豆の輸出新税に反対する農家側がストライキを起こし、大豆の輸出が遅延しました。結局、7月下旬現在、新税は撤廃される見通しですが、輸出が遅延すると輸入国には船の係留料など多大な損害を与えるため信用がなくなり、輸入国がアルゼンチンから離れ、米国産に振り替える可能性も考えられます。
 
これからの天候が要に
 大豆の生育ステージのうち、もっとも大事なのは開花・受粉期の天候です。今年はすでに作付け開始が遅れたため、高温乾燥の時期に開花・受粉がぶつかると、ヒートダメージを受け、作柄に悪影響を与える可能性があります。その反対で、高温乾燥にならなければ十分に開花しないことも考えられます。
 その後、米国産地での収穫が本格化すると、次は季節が逆の南米産地で作付けが始まります。今後も産地の天候に一喜一憂する展開が続くでしょう。
 
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最近の動きから学ぶ大豆相場 Technical analysis of recent market trends
2006年以降の大豆相場の特徴
2006年: 足下の需給緩和に加え、新穀の3年連続豊作予想を背景に年前半は軟調。後半は需給逼迫から騰勢を強めたコーンにツレ高の展開
2007年: コーンの作付面積増を背景に、大豆は生産量が急減。需給逼迫化を背景に内外で上値を追う動きが強まった。シカゴ大豆は1年で約2倍の1200セント台へ
2008年: 前年に引き続き、需給逼迫見通しと米主産地の天候不安を囃して上値追い
 
 
●bus(bushel ブッシェル)
 コーンや大豆、小麦などの穀物や果物の量を表わす単位。大豆と小麦の1 busは27.2kg、コーン1 busは25.4kgと、穀物の種類によって異なるので注意が必要。
 
再び1400セント付近で揉み合うか
 シカゴ大豆期近は、7月3日に1663セントの史上最高値をつけた後失速し、7月下旬現在1400セント付近まで下落しています。6月16日の高値1593セント、この7月3日の高値、7月11日の高値1645.25セントの3点で「三尊」が形成されました。これは典型的な下落サインのひとつとされています。とはいえ、未だに史上最高値圏で推移していることに変わりはありません。4〜5月もこの1400セント付近で揉み合ったことから、再びこのレンジ内で保ち合いになる可能性が高く、大きく値を崩すことはないでしょう。
 
7万円を維持できるか
 東京一般大豆も4月1日の安値5万3270円を起点として上値を追い、先限は7月3日には8万780円の高値をつけました。その後は軟化し、7月下旬現在は7万円付近まで値を崩しています。
 こちらは、6月18日につけた高値8万100円と、この7月3日の高値の2点で「ダブルトップ」となりました。こちらは、「三尊」ほど買い方に勢いがみられない証といわれています。同先限も、シカゴ大豆と同じく5月に今の水準である7万円付近で揉み合ったため、このラインで買い支えられるかが、目先のポイントになるでしょう。
 
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